脚本のつづき
今日は、「昨日の自己ダメ出し、一昨日の自己ダメ出し」を元に修正を行いました。
そして、「簡単な状況説明文」を、「現実(リアル)」にします。
例えばこんな感じです。
●雨の中を走る
(傘をさして商店街へ)
この状況コンセプトは「雨の中を走る」ですが、
物語として「傘をさして商店街へ」行くまでのコトを書きたいのです。
これを、臨場感ある物語として書き直す作業を、本日行いました。
上の「傘をさして商店街へ」をリアルにしてみます。
★注意:出来る限り、想像しないで読んで下さい。
●雨の中を走る
外に出ると、いつの間にか雨が降っている
(小降りではあるが、服が濡れると肌寒い)
バッグから折りたたみ傘を出し、
雨の中僕は、商店街へ向かって走った。
--------------------
これで少しリアルになりましたよね?
「想像しないで!」と注意したのですが、つい想像してしまいませんでしたか?
これがリアル(物語にあなたが引き込まれてしまった証)です。
後は、物語の前後のコトを考えながら修正です。
この例では「なぜ商店街へ向かったのか?」が書かれていませんよね。
先に理由を書くのか?後で理由を書くのか?でストーリーが随分と変わります。
●雨の中を走る
友人宅へ着いた僕は、ある事に気がついた。
あれ?財布がない!!
(そうだった!買い物した商店街のレジに置いたままだった!)
僕は、急いで友人宅を飛び出した。
外に出ると、いつの間にか雨が降っている
(小降りではあるが、服が濡れると肌寒い)
バッグから折りたたみ傘を出し、
雨の中僕は、商店街へ向かって走った。
--------------------
●雨の中を走る
外に出ると、いつの間にか雨が降っている
(小降りではあるが、服が濡れると肌寒い)
バッグから折りたたみ傘を出し、
雨の中僕は、商店街へ向かって走った。
先ほど買い物をした、商店街の雑貨屋さんへ到着
慌ててレジへ向かうと、店員さんはニッコリと財布を渡してくれた。
「ありがとうございます!助かりました!」
僕は、もう少しで財布を無くすところだったのです。
--------------------
前者の、財布を忘れたコトに気が付いて商店街へ向かうのと、
後者の、突然雨の中、商店へ走るのとでは、後者の方が「どうなるんだろう?」という「ドキドキワクワク」を感じませんか?
財布を無くしそうになった、主人公の心情ををリアルに伝える事を考えると、
「なんだ財布を捜しにいくのね」と、安心した物語よりも
「なにをしに雨の中、商店街に行くんだ?」と、少しハラハラドキドキした方が、より(心情も)臨場感が増します。
今僕が、脚本で行っているコトは、まさにそういう感じのコトです。
最近のコメント